プエラリアは女性ホルモンのうち卵胞ホルモンに似た働きをすることで、バストアップ効果をもたらすものです。 似たような効果を持つものに、大豆などに含まれるイソフラボンがありますが、この2つの併用は可能なのでしょうか。
併用はおすすめできない
まず結論から書きましょう。プエラリアとイソフラボンの併用はおすすめできません。 そもそもイソフラボン自体、1日当たりの摂取量を75ミリグラムまでに抑えることが推奨されており、150ミリグラムを超えると過剰摂取になるとされています。
プエラリアについても同様で、1日当たりの摂取量が400ミリグラムを超えると副作用が起きる可能性が高くなるとされています。 イソフラボンも、プエラリアに含まれるプエラリンやゲニステインも、卵胞ホルモン受容体と結合することで似た働きをする仕組みになっています。
両方を摂取しても卵胞ホルモン受容体の数が限られている以上、単純に効果が大きくなるということにはなりません。 むしろ、過剰摂取による副作用の方が問題になる可能性が高いのです。
卵胞ホルモンは多すぎても問題
そもそも卵胞ホルモン自体が、過剰分泌によって体に悪影響が起きることが指摘されているのです。
女性ホルモンは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があり、どちらかが強くなりすぎるとバランスが崩れて体に悪影響が出ます。 卵胞ホルモンの働きが強くなりすぎると、生理痛が強くなったり、PMS(月経前症候群)の症状が重くなったりすることが分かっています。
また、子宮筋腫や子宮体癌、乳癌のリスクが高くなることも分かっています。 プエラリアとイソフラボンを同時摂取することは、卵胞ホルモンの過剰と似たような結果となり、体に不具合が出る可能性が高いのです。
併用がおすすめできないのは、こうした事情があるためです。
日本人は豆腐や味噌、納豆など、大豆製品を摂取する機会が多いです。 そこへプエラリアを摂取することによって卵胞ホルモン過剰と似たような状態になる可能性がありますので、注意しておいた方が良さそうです。